大学在学中から今まで飲食業に携わってきて、
「食」を通じて多くのお客様に感動や、喜び、楽しみを提供する事を大切に考えてきました。
今まで自分が携わってきたレストランのオーナー、多くの事を教えて頂いたチェーン店の経営者の中にも、
美味しいのに、素敵な空間なのに、閉店したり、手放したりする店舗を見てきました。
その中で、現場で働くや経営者やスタッフは
お客様との感動などの共感と共に「商売」として本当に満足しているのだろうか?と
ひとつの疑問が自分の中にできました。
飲食店は経営者の「想い」が強く出る場だと思います。
自分も飲食業に入りたての頃その「想い」に賛同し仕事をしてきました。
素晴らしい料理に素敵な空間を作るために、いい店だなと思って頂けるために、
しかし残念な結果を迎えた経験の時、自分は何故と考えさせられました。
「想い」が強いばかりに「商売」として「経営」としてお店を客観的に見ていなかったのです。
「想い」が「自己満足」だけになってしまっていたのです。
良い店なのだから、お客さんはまた来るだろうと勝手に思い込み、外に目を向け、内をよく見なかったのです。
本当に必要なお客様は目の前に居る事に気付かず忘れている事が多いのです。
確かに「想い」は大切です。共感できる素敵なお店と経営者さんは多いです。
だから自分と同じ辛い思いはしてほしくないのです。
自分は飲食店が生まれる所から死んでしまう所まで経験してきました。
僕は1店でも飲食店が消えてしまう事が辛いのです。
飲食業界で生きてゆこうと決めた自分ができることは今まで自分が経験してきたことを共有し、
長くお客様に愛されるお店のお役に立ちたいと思っています。
その気持ちこそがSIDE-Bという会社の原点であり、創業のきっかけです。